ハイブリッド車の新車を1年で売ると買ったときより高く売れるって噂の真相!?

 こんにちは、輸出用の中古車買い取り専門店「車両輸出代行センター」の山本です。

 

当ブログでは、以前にもハイブリッド車のリセールバリューの高さについて、

ハイブリッド車の7個のメリットと10個のデメリットとは?」の記事で触れてきました。

 

 しかし、車業界にいると、時折ちらほらととんでもない情報が入ってくる事があります。

今回、入手したとんでもない情報というのが、

 「ハイブリッド車は1年乗って売ったら、買ったときより高く売れた」

という噂です。

 

 これが、真っ赤な嘘のウワサなら一蹴しているところですが、

あまりにも、いろんなチャンネルからこのウワサが入ってくるので、

本腰を入れて調査してみました。

 

 結果から言えば、これは紛れもない事実でした。

 

しかし、現在のところ、以前に比べ事態は収束しつつあり、現在

買った時よりも高く売れるというような車はありません。

しかし依然として、新車の乗り出し価格に近い金額で売れるケースもあります。

 

もちろん、全てのハイブリッド車というわけではありませんが、

 

 一部の車種で紛れもなく、そのような理解に苦しむような事態が起きています。

 

一般的に考えて、

「新車で車を買う」事には、中古車に比べ付加価値があり、

例え1000kmであっても、誰か別の人が所有した中古車に比べ、50万円~100万円ほどは高くなるはずです。

 

 しかし、中古車が新車よりも高く売れるという逆転現象が起こりうるという、不可解な現象が事実としてある(あった)のです。

なぜでしょうか??今回はその謎に迫ります。

 

なぜそのような事態が起きうるのか??

私は、身もフタもないウワサはあまり信用しません。

 しかし、このウワサに限っては、

検証前から「十分に可能性はある」と思っていました。

 

 実は、車が買ったときよりも中古車の方が高く売れる

という話は、車業界では、過去にも何度か起こっていた事なのです。

 

 もちろん、日本国内の中古車事情だけに焦点を当てると、そのような事は物理的に起こりえません。

新車の方が中古車より安ければ、みんな新車を買うにきまってるからです。

 そうすると、売れない中古車の値段は下がります。

 

中古車は相場ものですから、国内だけ見れば、新車より高くなることはあり得ませんね。

 

 つまり、原因は、日本国内の事情ではなく、海外の中古車事情にあるのです。

なぜ海外需要の影響は、中古車価格が新車の価格を超えるような事態を引き起こすのか??

 日本でも海外でも、車を買う人は

同じ値段であれば、中古車ではなく、新車を選びます。

 

 では、なぜ海外では逆転現象が起きるのか?

それは、車を日本から輸入する際に係る関税が違うからなのです。

 

 関税に関しては、それぞれの国により事情が異なっています。

 

しかし、国によっては、新車と中古車で関税の率が大幅に異なる国があり、

 

 その差次第では、結果的に逆転現象が十分に起こりうるという事なのです。

 

では、今回のこのウワサの原因は一体どの国の事情が絡んでいるのでしょうか??

 原因を調べると、このウワサの真相はスリランカという国の中古車輸入事情が原因だという事がわかりました。

 

スリランカ発、1年落ちのハイブリッド車の異常な需要の実態とは??

スリランカは、日本車の輸入大国です。

 しかし、近年増えすぎた車が原因で都市部の渋滞が深刻化し、

 

数年前に、政府が厳しい輸入規制を発令しました。

 その内容は、

「中古車の輸入は、使用年数が2年以内のものに限る」

という輸入規制です。

 

 しかし、スリランカは元々新車に対しては、相当な高い関税をかけていました。

また、使用年数が1年以内のもは、新車としてみなされて、新車と同じ関税がかけられるという制度になっています。

 

そのため、関税が圧倒的に安い中古車に需要が集中していたのですが、

 この改正により、

その需要のすべてが、使用年数1年以上2年未満の中古車に限られる事になったのです。

 

 さらに、ここ数年で、極端に燃費のいい、日本製のハイブリッド車の人気に火がついたため、

1年落ちのハイブリッド車が飛ぶように売れているという事なのです。

 

 もちろん「ハイブリッド車なら何でもいい」というわけでは決してありません。

ハイブリッド車の中でも特定の車種の特定のグレードに人気が集中している状況です。

 

 そうなると、日本国内の業者オークションにおいて、

スリランカ向けの輸出業者が、1年落ちの特定車種のハイブリッド車を買いあさるため、

それが取り合いになり、

 

オークションの落札相場が新車の価格を上回るという異常事態を引き起こしているんですね。

 

これはすでに過去になってしまった話ですが、

 2015年には、1年落ちのハリアーハイブリッドの売却価格が、

新車価格の乗り出し価格を30万円~50万円上回るという事態が発生していたことがあります。

 

 価格.comのスレッドにその当時のレビューが残っていましたので、興味のある方は覗いてみてください。

しかしながら、2015年の後半に行われた増税により、スリランカの中古車市場は停滞し始め、現在では、新車価格を上回るような価格の沸騰は無くなり、残念なことに、落ち着きを取り戻しています。

 しかし、依然として、1年以上2年未満の車に対する需要は相当なものがあり、一部のスリランカ人気車種の業者オークションでの相場に強い影響を与えている事には変わりはない。

ではスリランカではどのようなハイブリッド車が人気を集めているのでしょうか?調べてみました。

スリランカで人気のハイブリッド車の一覧

スリランカの中古車サイトを見ると、現地で売れる車が一目瞭然によくわかります。

今回はautolanka.comで台数の多いハイブリッド車をピックアップしました。

  • トヨタ カローラアクシオハイブリッド
  • トヨタ プリウス
  • トヨタ アクア
  • ホンダ ヴェゼルハイブリッド
  • ホンダ フィットハイブリッド
  • ホンダ グレイスハイブリッド
  • ニッサン エクストレイルハイブリッド
  • ニッサン リーフ
  • 三菱 アウトランダーハイブリッド
  • スズキ ワゴンRスティングレー ハイブリッド

 

スリランカで強い需要のある車の1年~2年後のリセールバリュー

※単位は千円です。例2044の場合 → 204万4千円

車名・グレード 新車価格 1年以上2年未満の買取相場 2年以上3年未満
カローラアクシオハイブリッド G 2044  1500 1200
プリウス S 2295  1750
アクア G 1859   1150 1100
ヴェゼルハイブリッド X 2241  1650 1600
フィットハイブリッド F 1663  950 930
グレイスハイブリッド EX 2256 1450 1400
エクストレイルハイブリッド 20X 2838 2000 
リーフ G 3721   1000 1000
アウトランダーPHV G 3399 2000  1800 
ワゴンRスティングレー(ハイブリッド) 1495 1200 ー 

スリランカで人気のある車で使用年数1年以上2年未満の車の業者オークションの取引価格から買取相場を予想してみました。

さすがに、新車価格に迫るような買取価格を付けるような車はありませんが、一般的な乗用車に比べると、やはりリセールバリューは高いようです。

 特筆すべきは、例えば、カローラアクシオハイブリッドです。

平成29年4月現在で、平成27年1月~4月登録までの車両と、同じ平成27年でも6月登録から12月登録までの車では、30万円近く相場が開いていました。(5月は微妙な時期になりますので、参考にしていません)

 これは明らかに、スリランカの需要が、オークションの相場に影響を与えている紛れもない証拠と言えるでしょう。

使用年数が1年と2年で、たった数か月のずれで、30万円もロスしてしまうのです。

 知っておいて、損することはありませんね。

今回の記事のまとめ

今現在、新車時の価格を上回る、中古車はさすがになさそうです。

しかしながら、やはり1年から2年程度使用した車を売却する際は、注意が必要です。

スリランカ需要に当てはまる車なら、たった数か月で思いもしない、損をする可能性があるという事ですね。

 

実は、こういった年式による特殊事情は他にもあります。

例えば、ケニアの輸入規制による7年という節目、こちらは、スリランカよりもさらにインパクトが強いです。

7年目の車検を迎えるあなたへ。ケニアの件知ってる?」という記事で紹介していますので、ご一読ください。

 

以上です。

あなたが下取りに出そうとしている車は下記に該当しませんか?

  • 2000cc以下のトヨタ車全般
  • 古めのトヨタのワンボックス
  • オフロード系の四駆
  • ハイエースバン、その他マニュアルの商用系バン
  • 古い2トン以下の平ボディーのトラック、ダンプ
  • マイクロバス
  • 古めのスポーツカー(マニュアルのもの)
  • 左ハンドルの車
  • 2000ccクラスのベンツ、BMW(セダン)

実は、下取りで引き取られる上記のような車の多くは、転売、転売を経て、最終的に中古車として海外へ輸出されています。

 このように輸出される車は、国内お中古車としては、需要がほとんどない上に、輸出業者にわたるまでの転売手数料ががさむため、一般の下取り(買取)ではほとんど値段がつかないケースや場合によっては、処分料を請求されるケースも多いです。

 弊社、車両輸出代行センターは、そのような輸出用の車を専門に直接買取、直接輸出をしている中古車輸出業です。

 上記のような車両の下取り、買取をご検討されている方は、下記ボタンより、

海外人気車種の一覧

 をご確認の上、メールによる概算査定(電話番号は任意です)のお問合せいただければ幸いです。

 

ABOUTこの記事をかいた人

山本 剛

略歴:青年海外協力隊員(ドミニカ共和国)を経て、大阪府の高校教諭(数学)になる。7年間教師を務める。その後一念発起し、教師を退職。そして現在の「輸出用の車買取専門店 車両輸出代行センター」を立ち上げ、現在にいたる。日本の車を必要としている主に途上国の人々に届けるため、日々このブログを更新している。