車下取り・買取では要注意!自動車税は価格に含まれている!

自動車税も含まれているぞう 車買取業界の闇
記事監修者:
古物商:大阪府公安委員会第622030193808号
JAAI認定中古自動車査定士 査定士番号:0061753379
株式会社Direct Stock Japan 代表取締役 山本剛

車の売買時には、ついつい車本体の価格に目が行き勝ちです。

 実は車の売買の際、気を付けなければいけない事があります。

それは、自動車税の取り扱いです。

自動車税とは・・・毎年4月1日午前0時の時点で自動車の所有者、もしくは使用者に対し課税がなされる税金のことです。売買等で自動車を取得した取得者に対して課税される税金のことです。

出展:車検と車の手続き案内センター http://annai-center.com/documents/jizei.php

これに関して、一体何を気を付ければいいのかというと・・・

それは、下取り・買取時には基本的にこの自動車税も価格に含まれているという事です。

下取り・買取に自動車税が含まれる?それが何か?

あなたが、3月に車を売却するのであれば、なんの問題もありません。

 しかし、年度途中で車を売却する場合は、よ~く注意してくださいね。

 なぜなら、本来、年度途中で車を売却する場合、売却してから次の3月までの税金は、あなたに返ってくるべきお金のはずです。

 もし、その時点であなたが一時抹消手続きをすれば、実際にあなたのところに、すでに4月の時点で納税した自動車税の残月分は自動的に還付される事になります。

 しかし、通常、一時抹消手続きを自分でやってから、車を売却する人はほとんどいません。仮に廃車にするにしても、すべて業者に任せるのが普通ですね。

 また、車検が残っている車の場合は、一時抹消をせずに、そのまま所有者の名義変更手続きをして車を転売する場合もありますので、

 基本的には、下取り・買取時には、3月分までの自動車税が、査定の金額に含まれていると考えてください。

年度当初(4月~8月くらいまで)に売却する場合。思わぬ損をしている場合も 

注意 

下取りや買取では、わざわざ、査定金額に自動車税の還付相当金額が含まれている事は説明しません。

また、当然査定額の内訳(明細)などはいちいち出しません。

 そのため、ほとんどの人は、自動車税が査定金額に含まれるか・含まれないか全く気にもしていません。

 

ここで、もしあなたが6月に廃車予定の車をディーラーの下取りで売却したとしましょう。

 しかし、車は廃車予定のクルマなので、

  • ディーラーの査定金額は0円 

だったとします。

処分料が必要だと思っていたあなたはこれを聞いて安心しました。

「ラッキー、面倒な廃車手続きも全部ディーラーが無料で引き受けてくれちゃったよ♥」

なんて思ってたら・・・・

 これ大変な感違いです!!!!

 

なぜなら、6月に廃車にした場合、本来であれば7月~翌年3月までの9か月分の自動車税が還付されます。

しかし、ディーラーに廃車手続きを依頼した際に、実はその還付金※の受け取りの権利まで一緒に売ってしまっているのです。

※軽自動車の場合は、廃車時の還付はありません。

気が付かない内にディーラーに○○万円も支払っていたなんて!?

 例えば:15年落ちで2000ccの車を6月中にディーラーに下取りしてもらった場合。

(自動車税の還付相当金額の計算式は下記のようになります)

年額45,400÷12(ひと月あたりを計算)× 9(残月数)=34,050円

 これだけの金額が、知らない間にディーラーに取られてしまっているのです。

 

つまり、実質的には、廃車費用として、少なくとも34、050円を支払っている事になるのですね。

 

 

 このような説明は、下取りや買取の際、あなたが質問しない限り業者の側からは一切なされません。

なので、これは、下取り・買取の際は相手に絶対に確認すべき点ですね。

 

 無料で廃車できた!!なんて喜んでいたら、大間違いですよね。

また、ディーラーで0円と言われた車は、そもそも車の査定金額も疑ってかかる必要があります。

 このような車の場合

  • 輸出業者
  • 車の解体業者

に見積もりをとれば、思わぬ金額が付く可能性もあります。そのような車を所有している方は下記記事も参考にしてください。

ブローカーの技を伝授

個々の車に応じた最適な車の売り方!ブローカーの技を伝授

2016年3月4日

自動車税の年額早見表(乗用車:軽自動車を除く)

 

排気量が大きく、年式が13年以上の車に乗っている人は、特に注意が必要です。

還付金があるにも関わらず、査定金額が0円などという場合は、なぜその金額になるのか、きちんと根拠を求めましょう。

 残念ながら、業者側も説明ができず、価格を上げるか、素直に謝るかのどちらを迫れる事になるでしょう。

また、実際の車両にはリサイクル預託金や自賠責保険等の金額も査定金額に含まれています。

 これらについても別記事で紹介していきたいと思います。

 

以上で自動車税に関する記事を終わります。