ハイブリッド車の7個のメリットと11個のデメリット

ハイブリッド車
記事監修者:
古物商:大阪府公安委員会第622030193808号
JAAI認定中古自動車査定士 査定士番号:0061753379
株式会社Direct Stock Japan 代表取締役 山本剛

ハイブリッド車は魅力的ですよね。

 低燃費で、ガソリン代が節約できる上に、

低排出ガスで、地球環境にも優しい。

しかしネット記事を読んでいると、「ハイブリッドは元が取れない!」

と書かれている記事がたくさんあります。

 私は「安心してください!!元とれますよ!!

とはじめに言っておきます。

 

 しかし、世の中、いい事ばかりではありません。メリットだけで、デメリットがなければ、世の中の車は全てがハイブリッド車になるでしょう。

 この記事では、そんなハイブリッド車の考えれうる11個ものデメリットを挙げました。また、それぞれに対する対策も記述しています。

 

そして、メリット・デメリットを十分に知った上でのおすすめ車種を紹介しています。

 非常に長い記事になっていますので、時間の無い人は、目次をよく見て、各項目にジャンプしてみてください。

そもそもハイブリッド車とは

ハイブリッド車って「燃費がいい車」みたいなイメージありません?

だから私自身 ”ハイブリッド” = ”燃費がいい” という意味だと勘違いしていました。

でも実は ”ハイブリッド” の本来の意味は ”異なった要素を組み合わせたもの” みたいな意味なんです。

 

 では本題の”ハイブリッド車”の意味はというと、

”2つの動力(エンジンとモーター)を組み合わせて走る車”

という意味なのです。

 

 ハイブリッド車のメカニズムについて知りたい人は「トヨタのハイブリッド車の仕組みを素人が簡単に説明してみた」の記事で詳しく説明していますので、こちらをご覧ください。

 さて、ハイブリッド車が誕生するまでは、エンジンだけで動いていた車ですが、

モーターと組み合わせる事で、生まれたメリットとデメリットを詳しく上げてみたので、読んでみてください。

ハイブリッド車 7つのメリット

メリット① なんと言っても燃費がいい

言うまでもないですが、これが最大のメリットである事は間違いありません。

 しかし、ハイブリッド車の燃費って、実際どれほどのものなのでしょうか?10.15モードとか、JC08モードとかあてにならない燃費でなく、実燃費で比較してみましょう。

燃費比較

実燃費のデーター元:「車を買う!」>国産車燃費オールガイド>トヨタ」

  カローラアクシオ カローラアクシオハイブリッド
街中の実燃費 12.4km/L 18.7km/L
平均実燃費 15.7km/L 23.3km/L

平均実燃費で比較すると 1リッターあたり、ハイブリッド車の方が約1.5倍の距離を走れる事になります。

トータルの燃料費の差はどれくらい?

仮に、新車で購入し、走行距離10万km走って、車を手放す事になると仮定します。

 すると、手放すまでのトータルのガソリン代はいくらぐらい安くなるか計算してみました。↓(※ガソリン代を4月13日の全国平均111.9円/Lとして、計算)

(10万km ÷15.7km/l ×11.9円/l)ー(10万km ÷23.3km/l ×11.9円/l)≒ 232,000円   

10万km走行で、232,000円 ハイブリッド車が安くなり事がわかりました。

 走行距離と、燃料費の差額を表にしてみます。

  安くなる燃料費
走行5万km 約116,000円
走行10万km 約232,000円
走行15万km 約349,000円
走行20万km 約465,000円
走行25万km 約581,000円

 一般的には10万km程度で乗り換える人がほとんどですが、長く乗れば乗るほど、ハイブリッド車の魅力は最大限に発揮されるという事が実感できます。

燃費がいいという事は・・・こんなメリットも!?

ハイブリッドの方が燃費が1.5倍いいという事は、ガソリンスタンドに行く回数は、逆に3分の2に減るという事ですよね?

 最近では、ほとんどのスタンドが、セルフである事を考えると、わざわざスタンドに行って、自分で給油するあの面倒な作業が、減るという事です。

 スタンド行くのって、結構面倒じゃないですか??

僕は、面倒くさがりなので、いつもガス欠寸前までスタンド行かない派です。

 なので、これって結構なメリットじゃないかなと思ってます。

メリット② 減税

車には、やったらめったら、税金がかかります。ありとあらゆる、税金を政府は絞れるだけ絞ります。

 そんな中、ハイブリッド車には、減税という魅力もあるのです。

カローラアクシオの減税額の比較

車種によって、減税額は異なりますが、今回のカローラアクシオではどうでしょうか??早速比較してみましょう。

(以下2020年6月25日改訂)

 同グレードの、HYBRID EX と EX(非ハイブリッド) を比較してみました。

対象グレード 減税額 減税合計
名称 駆動 自動車重量税 環境性能割 自動車グリーン税制
(登録翌年度)

HYBRID EX

(ハイブリッド)

2WD 約5,700円 約21,100円※ 0円 約26,800円
EX
(非ハイブリッド)
2WD 約5,700円 約16,700円※ 0円 約22,400円

※新車価格をHYBRID EXは2,1130,000円、EXは1,666,500円と設定。メーカーHPより。

2019年4月1日以降、あらたな制度に変更され、現在この車種においては、ハイブリッド車も、非ハイブリッド車も「2020年度燃費基準達成車」となり、同じ減税率が課されるようになりました。

ハイブリッド車と、非ハイブリッド車の減税額の差額は・・・

≪新車購入時の差≫

26800-22400=4400円となりました。

という事になりました。

エコカー減税のメリットは年々小さくなってきていますね。

 

メリット③ そのリセールバリュー(再販価値について)

金銭面でハイブリッド車のメリットを書いている記事はたくさんありますが、売却の際の値段について書かれている記事はほとんどありません。

 そして、ほとんどの記事が、

「燃費と減税の分をたしても、購入時の差額の元がとれない」

 という趣旨の解説が多いです。

当サイトDirect-Stockでは、これらの記事「ハイブリッド車は元がとれない」に真っ向から反対を表明します。

 なぜなら、ハイブリッド車は購入時は、非ハイブリッド車よりも高いですが、

売却時も非ハイブリッド車よりも高いからです。

 まあ、考えてみれば当たり前の話ですよね??でも、そんな当たり前の事を、ほとんどの記事が触れていない事が、滑稽です。

 能書きはこれぐらいにして・・・

実際にどれくらいの差額が発生しているのか調べてみました。

イエローブックはJAAIが毎月発行する業者間の取引きに基づく査定基準価格を掲載した刊行誌です。

このデーターは、日本自動車査定協会JAAIが毎月発行している、中古車の買取金額の目安となる中古車販売業者の卸売り価格の全国平均を表したイエローブックのコピーです。

 こちらによると、

  カローラアクシオハイブリッドG カローラアクシオ1.5G
平成28年式の下取りベース価格 102万5千円 73万5千円

 となっております。

つまり、仮にディーラーに下取りで同じ平成28年式で同じコンディションのカローラアクシオを見積もりを取った場合、

ハイブリッド車と非ハイブリッド車で下取り価格に

 102万5千円ー73万5千円= 29万円 の違いがある事がわかります。

ちなみに、新車の販売価格差を調べますと・・・

  • カローラアクシオ HYBRID G が 2,044,000円 (税別)
  • カローラアクシオ 1.5 G     が 1,679,000円 (税別)

差額=2,044,000円-1,679,000円=約36万5千円

です。

 当然新車時に比べ、若干縮まる傾向にありますが、売るときもハイブリッドは十分高い金額で売却できることが分かります。

 

メリット④ 騒音が静かである

今度は金銭面以外のメリットです。

 あなたの住んでいる地域が閑静な住宅街であれば、車のエンジン音は結構な雑音になりますよね?

特に、夜に車を発進させたりする場合、車のエンジン始動時のセルがまわるときの「キュルキュルキュル」って音、

 かなり気になりますよね?

ハイブリッド車の場合、セルを回さずに、主には、モーターのみで始動するため、

 かなり静かです。

ホンダ・ニッサン車の場合、始動時に若干エンジンも動いていますが、それでも非ハイブリッドに比べれば、相当静かな始動になります。

 ご近所様への気遣いが必要な地域に住んでいる人は、この音という意味でも、十分ハイブリッド車を購入するメリットになると思います。

メリット⑤ なんといっても環境に優しい事

 ガソリンを燃やさず、CO2を排出しない事。これも、日本人にとっては、ものすごいメリットだと思います。

  実は、他の先進国では、ハイブリッド車はあまり売れていないそうです。

ある調査によると、アメリカでは「ハイブリッド車の購入者の6割がハイブリッド車の再購入をしない」という意志を表明しているようです。

 一方、日本では8割が「ハイブリッド車を再購入する」という意志表示をしています。

アメリカでは、日本ほど中古車の買取市場が日本ほど充実していない、上にも書いたような再販価値が見込めません。

 そのため、「燃費の良さだけでは、元を取れない」という考えが染みついているようです。

しかし、日本でも、再販価値の事については、実際はほとんどの人が知らないわけですから、「元がとれない」と思っている事に関しては、同じ条件なわけです。

 にも拘わらず、日本人のほとんどが、「乗り換えてもやはりハイブリッド車に乗りたい」

と思っている理由は、やはり環境に対する意識の高さの違いではないでしょうか?

 日本では、最近はお金持ちの人達がベンツでも、BMWでも、レクサスでもなく、

プリウスに乗っている姿をよく見かけます。

 これは、まさに日本人の良い個性だと思いますね。

私は、ハイブリッド車を愛する日本人を誇りに思います。

 と同時に京都議定書にサインをしないアメリカや中国の政府を同時に軽蔑しますね。余計なことですが

メリット⑥ 最近ではハイブリッド車がブランド化しつつある

最後に・・・今日では、上にも書いたように、お金持ちの人達が、高級車ではなく、プリウスに乗っています。

 そういうお金持ちを見ると、個人的に僕は

「かっこええなあ~」と思ってしまいます。

 でも、これって僕だけじゃないと思います。

この時代は、バブルの時のように、贅沢を見せびらかす時代ではありませんよね?

 昔は高級な外車に乗り回す事がブランドでしたが、

今は違うと思います。

 「ハイブリッド車に乗って、地球環境も配慮してます!」

これこそが現代の日本人には、一種のブランドとなりつつあるのではないでしょうかね?

 

 

 ”ブランド”という価値に関しては、私も典型的な日本人として、特別な思いがあり、

 

僕がアメリカが嫌いな理由とハイブリッド車が好きな理由」という記事に思いのたけを綴っています。

こちらもよろしければ、ご一読ください。

 

メリット⑦ 売れているから年々進化している

 平成18年には、自動車保有台数(乗用車)の内、ハイブリッド車の占める割合はわずか、0.3%でした。

 平成31年の同割合は10%にも膨れ上がっています。たった10数年で、33倍という驚異的な普及率ですね。

 

この割合は車の乗り換えとともに、年々加速してきています。

 各日本車メーカーも、こぞってハイブリッド車の開発合戦を繰り広げています。

 

 今現在、国産車だけで40車種以上という、

 

「あの車もハイブリッド車出したの??」

 

 というレベルでどんどん、車種も増えています。

 

ハイブリッド車一覧については「ハイブリッド車の一覧表国産」という記事があります。

一度参考にしてみてください。

 

 各メーカーが競えば、当然、性能もどんどん上がります。

主には燃費の向上がすさまじいですが、

 ネックであったバッテリーの耐久性の進化もスゴイです。

 

下記のデメリットの部分で、詳しく説明していますが、今やハイブリッド車のバッテリーは

デメリットではなくなりつつあります。

 

 今後もこの進化が止まる事は当分なさそうですね。

そういった将来性が、ハイブリッド車のメリットの一つと言えるでしょう。 

メリット⑧ 非ハイブリッド車に比べエンジンが長持ちする

(平成29年10月16日追記)

 ここ最近、ハイブリッド車の買取が増え、ふとある事に気が付きました。

それは「過走行のハイブリッド車が多い」という事なのです。

 

 弊社で買取する車では、非ハイブリッド車のセダンの場合、5万km~15万km台の車両の買取が多いです。セダンのガソリン車で、20万kmを超えたものは、滅多にありません。

 しかし、ハイブリッド車の場合、セダンのガソリン車であっても、20万km~30万km、場合によっては30万kmを超えた車も結構の割合で、入ってきています。

 少し気になったので、業者のオークションのデータを比べてみました。

  総台数 20万km以上台数 割合
平成16年 カローラ(1500㏄) 403 31 7.7%
平成16年 プリウス(1500cc) 889 256 28.8%

 

この2車種は同じ1NZエンジン(1500㏄)を搭載する車です。

 もちろん、このデータがエンジンの耐久性の違いをそのまま表しているという事はできません。

しかし、エンジンの不調や異音など、エンジンを修理する必要を迫られた場合、ほとんどのケースでは乗り換えを余儀なくされます。

 20万kmと言えば、一般的にはエンジンが寿命を迎える走行距離ですので、この過走行ともいえる走行距離の車両の占める割合は、エンジンの耐久性と密接な関係があると私は考えています。

 ハイブリッド車のエンジンの耐久性については、様々な意見があるようですが、

動力をエンジンとモーターで分けている分、エンジンに係る負担が、非ハイブリッド車に比べ、かなり軽減されるのではないか?という意見が多いようです。

(参照元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1274573927

 

ハイブリッド車 11個のデメリット

デメリット① バッテリーの寿命

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バッテリー(※ここでのバッテリーは、ハイブリッドシステムの高圧バッテリーを意味します)は、言わば消耗品ですから、半永久的に使用可能なものではありません。

 

これまでは、このバッテリーの消耗が、ハイブリッド車の最大の欠点と言われてきました・・・

 

 しかし、時は流れ・・時代は進化し、

今は、バッテリーの交換が必要なハイブリッド車は少なくなってきているようです。

 

 例えば3代目プリウスなど、現行のハイブリッド車のバッテリーはほとんど交換が必要のないレベルだと言われています。当サイトでも検証した結果確かに、バッテリーの寿命は、車の寿命と同レベルかそれ以上に伸びている事がわかりました。

 この検証結果から言える結論は、

近年のハイブリッド車においては、バッテリーの問題はすでに、デメリットではなくなっている。という事になりそうです。

 しかし、使い方によっては、100,000km以下で交換が必要になるケースもあり、万一交換が必要になった場合、ハイブリッド車のメインバッテリーはかなり高額になります。

バッテリー交換に対する対策

 現在は、ほとんど交換の必要なくなってきているハイブリッド車のメインバッテリー問題ですが、

ただ、交換が必要になるケースもある事は事実です。

 では、どのような乗り方をした場合、交換が必要になるのでしょうか??

 

それは、極端なバッテリーの酷使が原因となるようです。

 

 具体的には

  • 燃費を上げるために、モーターのみを無理に使う運転(EVモードの乱用)
  • ”空っぽになるまで電池を使い切り、その後満充電する”の繰り返し

というような事をすると、バッテリーの劣化が早くなってしまいます。

 要するに、意図的にバッテリー使用したり、しなかったりしなければいいという事ですね。

ハイブリッド車のシステムは元もと、電池で動くモーターと燃料で動くエンジンのエネルギー効率を最大限に良くするためのシステムですから、自動的に両者の最善のバランスを考えて切り替えがなされる仕組みなのです。

 そのバランスを無理に人間が操作しようとすることが、車のダメージを加速する。

という事ですね。

ハイブリッド車の仕組みを信頼して、自然な運転を心がけましょう。 

 

デメリット② ハイブリッドシステムの故障リスク

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ハイブリッド車は、一般的な非ハイブリッド車にはない、特別な機構となっています。

 ハイブリッド車の仕組みは別の記事で紹介していますが、

これら、ハイブリッド車の機関系統のどれかが故障すると、その交換費用はかなり金額となります。

 

 それらの内、一つの機関を交換するのに、20万円~50万円というレベルの交換費用がかかる事があります。

 

どれくらいの割合いでこれらの主要箇所が故障するのか調査したいと思い、次のような調査をしました。

ハイブリッドシステムの故障率の独自調査結果

調査方法

業者オークションの取引結果の、車両状態の検査表をチェックし、ハイブリッドシステム警告灯が付いているものが何台あるかをチェックする。

調査対象車両
  • 初代プリウス(型式NHW10) 平成10年~平成12年式 平成28年4月15日までのオークション成約車両直近100台
  • 二代目プリウス(型式NHW20) 平成15年~平成17年式 平成28年4月15日までのオークション成約車両直近100台
  • 三代目プリウス(型式ZVW30) 平成21年~平成23年式 平成28年4月15日までのオークション成約車両直近100台
  • 三代目プリウス(型式ZVW30) 平成21年~平成23年式の内、走行距離20万km超のもので平成28年4月15日までのオークション成約車両直近100台
調査結果
 

ハイブリッドシステム

警告灯 点灯台数

単に警告等と記述

されている台数(※1)

合計台数
初代プリウス 4台/100台 2台/100台 5台/100台
二代目プリウス 2台/100台 3台/100台 3.5台/100台
三代目プリウス 0台/100台 0台/100台 0台/100台

三代目プリウス

20万km超

1台/100台 0台/100台 1台/100台

※1 オークション会場によっては、警告灯の種類が明記されていない会場があるため、明記されていない場合は0.5台分として計算しています。

調査結果より見えたもの

初代プリウスは、使用年数がすでに15年以上経過しています。

100台中5台がハイブリッドシステムになんらかの問題が生じている事になりますので、確率で言えば、5%程度と推測されます。(※2)

(※2 ハイブリッドシステムに異常が発生したことが、売却のきっかけになったという事が考えられるため、5%の確率で、異常が発生するという事ではありません。実際の確率はこれよりも、かなり低い確率になる事が考えられます。)

三代目でも、使用年数10年以上のものを対象にしていますので、3.5%という数字は、それほど高いとは言えません。

中でも注目すべきは、3代目のプリウスです。

三代目プリウスでも最も古い、平成21年式~平成23年式を調査対象にしましたが、100台調査した限り1台も、システムランプの点灯している車はありませんでした。

 そこで、三代目プリウスのみ、走行距離が20万km超のもののみ、100台ピックアップし、再調査した結果、それでも1台のみしか、システムランプ点灯車がありませんでした。

 この調査結果から判断すれば、

ハイブリッドシステムの故障リスクは、現行のハイブリッド車においては、すでにデメリットと言えるレベルではないと言い切る事が出来るでしょう。(※3)

 ※3 エンジンその他の故障リスクの方が高く、ハイブリッド固有のリスクとは言えないレベルと判断されるからです。

ハイブリッドシステム故障のリスクの対処

上記のように、現行のハイブリッド車においては、デメリットとは言えないため、

特に対処の必要はありません。

 しかしながら、万が一故障した場合、修理費や交換費用が高額です。

そのため、ハイブリッド車の場合、ディーラーにもよりますが、最大7年程度まで、保証を付ける事が出来る場合が多いです。

 そのような、入れる保証はなるべく入るようにすれば、ほとんど心配せずにハイブリッド車に乗る事が可能でしょう。

デメリット③ 買うときの値段が高い(が取り返せます)

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メリットで書きましたが、買うとき高ければ、売るときも高いのがハイブリッド車です。

 他の多くの記事が書いているので、いちおうデメリットとして挙げておきますが、

個人的には、これはデメリットではないと思っています。燃費・減税・再販で必ず取り返す事ができますからね。

 

 しかし、「初期費用が少なくないと困る」という人には、デメリットになりますので、その点は注意が必要です。

 

デメリット④ 騒音が少なすぎる

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ハイブリッド車は、燃費効率の悪い、始動・加速時は主にモーターを使って走ります。

 このモーター音がエンジン音に比べて、極端に静かなことが、危険な状況を引き起こす場合があります。

 

例えば、車の近くに歩行者がいた場合、非ハイブリッド車であれば、エンジン音が聞こえるため、その歩行者は車が近づいている事に音で気が付く場合が多いのに対し、

 ハイブリッド車は、音が静かすぎるため、気が付かない場合が多いのです。

そのため、ハイブリッド車を運転する人が、万が一わき見運転をしていた場合、後ろから来たその車に気が付かない歩行者を轢いてしまう危険性が高いのです。

 特に、視覚障碍者は、音を元に判断しますから、モーター音のわずかな音では、非常に危険です。

そのため、国土交通省では、エンジン音の義務化等の対策も検討しているようですが、

 現状、まだこれに対する法律の整備は進んでおりません。

そのため、運転している人が、注意するほかなさそうですね。

ハイブリッド車の静音性に対する対策

これに関しては、運転者が歩行者に細心の注意を払う事以外にはありません。特に低速走行時には、周りの歩行者等には、ほとんど音が聞こえていない事を自覚する事が必要です。

 できれば、バックモニターをオプションで付ける事もおすすめします。

 

デメリット⑤ 冬場の燃費が悪くなる

(2020年6月25日追記)

私も、実は2018年より、ハイブリッド車(エスクワイアハイブリッド)に乗り換え、ハイブリッド車を実際に体験しています

 これは、かなりの盲点だったのですが、実は、ハイブリッド車は冬場になると燃費が悪くなります

 その理由を分析しました。

車は通常冬場に暖房を入れると、エンジンの余った熱を利用し、車内の空気を温めています。

 そのため、夏場のクーラーのように、暖房を入れたからと言って、燃費に影響が出る事は有りませんせんでした。

 ハイブリッド車の場合、本来低速時はほとんどエンジンを回さずに、モーターのみで走行するのですが、

冬場に暖房のスイッチを入れると、低速の場合でもエンジンが急に回りだします。つまりは、暖房に回す熱を発生させるために、エンジンを無理やり回し始めるのです。

 エンジンを回す事により無駄な熱を無理やり発生させて、その熱を暖房に回すので、かなりエネルギー効率が悪くなります。

 元々、ハイブリッド車は、モーターやメインバッテリーの重さにより、燃料だけで動かす場合は、非ハイブリッド車よりも燃費が悪くなる傾向にあります。

 そのため、暖房を入れる事で、無理やり非ハイブリッド車に戻すような働きになるため、想像以上に燃費が悪くなるという状況です。

 実際、冬場に快適に過ごせるほど暖房をフルに使うと、夏場にエアコンをフルで使うよりも燃費が悪くなっています。 

 ここはあらかじめ知っておいた方がいいかもしれません。

その他もろもろのデメリット⑥~⑪(他記事より)

その他、この際考えられるデメリットを他記事より拾い集めました。

  • デメリット⑥ 補助バッテリー(メインバッテリーとは一般的な車のバッテリーに似たもの)が少し高い
  • デメリット⑦ 車体が重くなるため、カーブやコーナーを曲がる際に、若干重みを感じる
  • デメリット⑧ ハイブリッドシステムの分、社内スペースが若干狭い
  • デメリット⑨ アクセルとブレーキの感覚が、他の車と違う
  • デメリット⑩ 自分で整備するのは大変危険(というか絶対に素人はいじったらダメ)。感電死の危険性あり
  • デメリット⑪ 高圧バッテリーが水に浸かると、漏電の可能性あり(基本的には、対策がなされているが・・・)

対策

  • ⑥の対策 は室内等の消し忘れや、長期間放置したりして、バッテリーあがる事の無いように気を付ける事
  • ⑦の対策 は購入前に試乗する
  • ⑧の対策 上に同じ
  • ⑨の対策 上に同じ
  • ⑩の対策 整備は、ハイブリッド車を扱っている車屋さんか、ディーラーに任せる
  • ⑪の対策 万が一、冠水したハイブリッド車がある場合、なるべく近寄らない

まとめ

 現在私もハイブリッド車に乗っていますが、

ハイブリッド車のメリットと、デメリットをなるべく拾い上げましたが、結論から言えば、メリットを打ち消すだけのデメリットは無いと思います。

 やはり、ほとんどの人がリセールバリューについて考えていないために、「元がとれない」という思い込みをしているのだと思いますね。

 自分自身でも体験してみて、やはりまだまだハイブリッド車はお勧めだと自身を持って言えます。

以上で本記事は終了です。

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